Home Kitchen COTALO
「長居したくなる空間」を、ゼロから造る。
オーナーの心が活きる、創作料理のレストラン。
「Home Kitchen COTALO」は、博多の住吉神社にほど近い、飲食店が軒を連ねるエリアにたたずむレストランです。
長年料理長を務めたオーナー様のご希望は、会話を楽しみ、長居ができる「自宅のようなレストラン」に仕上げることでした。
独立に際し、数年かけて構想を練り上げたオーナー様の想いを形にすべく、店舗デザインを手がけさせていただきました。
元新聞店を、レストランに整える。
飲食店とそうでない建物では、給排水管の設備が異なります。レストランが入る建物も、元は新聞店として使われていたため、給排水管をレストラン用に変更する必要がありました。
この問題を解決すべく、何度も打ち合わせを繰り返し、工事費用と設備調達のバランスを調整。レストランの要ともいえる厨房設備を、ゼロベースから整えました。
二つに分かれたカウンターキッチンは、小型の店舗では珍しい造り。小回りが利くので、調理する人と、料理をサーブする人の双方が動きやすいメリットがあります。
深いブルーとダークウッドで、居心地よく味わう。
内装は、ぬくもりを感じる無垢材とタイルを、落ち着いた色味で仕上げました。材質にはウォルナットをご希望でしたが、木材費用の高騰を鑑み、別の木材を採用。
オイルステインを塗装することで、色味にウォルナットのような深みを与えつつ、耐久性を補強しています。
ブルーのタイル壁は、オーナー様のリクエスト。ご自身のラッキーカラーである「青」をダークトーンで揃え、落ち着いた空間に仕上げています。
カウンターテーブルの手元にも、ブルーのタイルを並べました。確かな味でありながら、決して気取らない料理の数々を、視覚から演出します。
想いを形にする、サインとファザード。
レストランの第一印象を決める外観は、「入りやすさ」を重視してデザインしました。
路地を照らす看板に描かれているのは、オーナー様のご両親の似顔絵。「COTALO」という名前も、尊敬するご両親のお名前からつけられたものだそうです。
そんなオーナー様の暖かい人柄が伝わるサインと看板は、持参されたスケッチをもとに、弊社がリデザインしたもの。グラフィックに至るまで、コンセプトの徹底ができることも、弊社ならではの特徴です。
無垢材とガラス戸でできたファザードは、レストランの奥まで見通せる造り。夜になると、店内の明かりや話し声が路地に伝わり、道行く人の目を一層ひきつけます
最近では、ランチ営業も大きな評判となっているそう。楽し気な声が漏れ出るレストランの明かりは、今日も路地を明るく彩り、多くの人の拠り所となっています。
- 業態
- レストラン
- 構造
- 鉄骨造
- 専有面積
- 44.78㎡
- オープン日
- 2023年10月