福岡移住する二人のための、“隠れ家的カフェ”風リノベーション
北海道から福岡へ移住し、新たな生活を始める二人のためのリノベーションルームが完成しました。
今回ご相談いただいたのは、北海道に住まわれていたK様ご夫妻。
移住にあたり、物件探しからお手伝いをスタートしました。
リモートでの打ち合わせをメインに、移住完了までサポートさせていただきました。
目指したのは二人の「今」が真ん中になる暮らし
キッチンを主役に大幅アップデート
この部屋の最大の特徴は、LDKの半分を占めるキッチンにあります。
ご夫婦ともにリモートワークが多く、生活の大部分をご自宅で過ごすK様ご夫妻の優先事項は、
「大好きな料理が二人でできること」と「ペットと暮らしやすいこと」。
物件の購入金額やペットの生活スペース、リモートワークのスペースの必要性を考慮し、ご予算内に収まるようにプランニングさせて頂きました。
キッチン設備にはGRAFTEKTのデュエ・アイランド型を採用。
シンクと加熱機器をわけて配置し、位置をズラすことで二人が同時に作業できるスペースを確保しています。
カラーは黒に近いメルクリオ。ヴィンテージ・シックなブラックに合わせて、キッチンエリアの床にも同系色のタイルを施工しました。
やや無機質な配色ですが、折下げ天井に使用した深いブラウンの木目に、ダウンライトのオレンジの色味で、あたたかな空気感をプラスしています。
ダイニングの面積を大幅に削ったことで、テーブルを配置するリビングに狭さを感じないように
キッチンの壁面をアシンメトリーに構成し、空間に奥行きを持たせました。
ダークレッドのタイルは奥様のチョイス。ご夫妻こだわりのコーヒーグッズや、ゴールドのフィラメントランプも合わさって、
ちょっとダークな「隠れ家的カフェ」のようなムードを引き立てます。
キッチンエリアには、そんなムードを演出する工夫がもう一つ。
汚れにくいフロアタイルのメリットを活かし、“ペット専用エリア”を造作しています。
ペットケージを丸ごと入れておけるから、リビングの雰囲気を崩すことなく生活を楽しめるつくりとなっています。
こもり感のあるワークルームに、フィラメントの光が照らすエントランス
明るすぎないスタイリッシュなやすらぎ空間
リモートワーカーに欠かせないのが、仕事に集中するためのワークスペース。
かつて存在した4畳半の和室を三分の二ほどに縮小し、リモートワーク用の居室に変更しました。
採光と通気を兼ねる室内窓を配置する代わりに、照明には光源を絞ったスポットライトを採用。
明るすぎない、こもり感のあるワークルームに仕上げました。
寝室にあるWICは、洗濯乾燥機と廊下でつなげて、着替える・洗う・しまう・畳むまで動線よく。
身支度などで長時間すごす洗面台は、居心地の良さを追求した造作品。
リビングの廊下に位置しているから、季節を問わず快適に身支度することができます。
廊下やエントランスなど、随所にリビングと同じフィラメントのランプを設置。少しレトロな優しい光が、隠れ家的なムードを盛り上げます。
アウトドア・アクティビティにも造詣の深いご夫妻。
北海道に住まわれていたこともあり、ウィンタースポーツの腕前はかなりのもの。
そんなお二人の荷物量をヒアリングし、洋室の面積を削って土間収納を設置しました。
ペットグッズやストック品、防災用品なども置いておけるから、何かと重宝するエリアです。
工夫に満ちたリビングや廊下、エントランスとは反対に、洋室と寝室はシンプルに仕上げ、予算のバランスを調整。
「価格で諦めていた施工も盛り込むことができて、大満足だ」と、語ってくださいました。
ご友人が多く、お客様を招く機会が多いというK様ご夫妻。
皆様で過ごせる場所づくりのお手伝いができ、嬉しい限りです。
今回のリノベーションでは、K様ご夫妻に直接インタビューを行い、移住やお部屋のことについて語っていただきました。
- 種別
- マンション
- 構造
- SRC造
- 専有面積
- 73.77㎡
- 間取り
- 2LDK+WIC+ワークスペース
- 施工期間
- 90日
- 築年月
- 2007年9月
- 場所
- 福岡県筑紫野市
- 施工内容
- マンションリノベーション
- 備考