【家じゅう明るく、風通し良く】室内窓を取り入れよう!取付アイディア6選と施工事例
2024.02.14
家の明るさや、風通しを考えるとき、重要なのが「窓」の取り付け方。
特にマンションにお住まいの方は、
窓のない場所の暗さや風通しが気になったことはありませんか?
そんな時は「室内窓」がお勧めです。
おしゃれなディスプレイのようなイメージがある室内窓ですが、
通気や採光の面でとても重要なんです。
今回はそんな「室内窓」の魅力と、取付アイディアを5つご紹介します。
【目次】
1:そもそも窓はどんな役割?採光と通風をよくするポイント
2:室内窓には実用的なメリットあり!リノベーションでの取付け施工事例6選
◇二方向の出入り口と併せて、採光と風通しをよくするアイディア
◇暗い廊下を明るく!すりガラスで採光をとるアイディア
◇貴重なステンドグラスは室内のアクセントにも
◇開放感をプラス。リビングとの続き間的使用アイディア
◇壁の上部の小さな窓で、プライバシーも通風も確保
◇思い切ってサンルームに!サッシをつけて本格的に間仕切り
3:室内窓のデメリットは?注意点を踏まえて検討しよう
1:そもそも窓はどんな役割?採光と通風をよくするポイント
家を明るく、風通しよくしたい時、重要な役割を果たすのが「窓」のプランニング。
採光をよくするのであれば、「南向き」などの方角ほか、
部屋の広さによって必要な大きさも変化します。
例えば、6畳の部屋を明るくするために窓を取り付ける場合。
有効採光面積を満たす必要があります。
これは、軒先から隣りの土地までの距離や高さを計算するもの。
戸建て住宅の2階や3階、またはマンションの上階部分だと、
小さな窓でも有効採光面積を満たしやすくなります。
通風をよくしたいのであれば、
風が入るための窓と、その風が抜けてゆく窓の二つが必要です。
この二つは、できる限り離して対角線上に配置すると、風通しが良くなります。
しかし、中古マンションなどの場合、窓の位置は変えられないもの。
そんな時はこれらの要素を意識して、
リノベーションで「室内窓」を取り入れるとグッと生活しやすくなります。
2:室内窓の取付けアイディア5選と施工事例
それでは、室内窓はどのような利用方法が効率的でしょうか。
今回はリノリビングが施工した室内窓を
5つの活用アイディアに分類してご紹介します。
◇二方向の出入り口と併せて、採光と風通しをよくするアイディア
マンションに多いのが、居室が十字に仕切られた「田の字型間取り」。
リノベーションで壁を取り払って間取りを変更しやすい半面、
角部屋でなければ窓が少なくなるデメリットがあります。
これは、そんな田の字型マンションの寝室に室内窓を取り入れるアイディア。
出入口を三方向にし、さらに開閉式の室内窓で採光・通風ともに確保しています。
窓の一部をモザイク調のガラスにすることで、うまくプライバシーを確保しています。
低い位置の窓は、子どもが手を挟まないよう上部開閉型にすると良いでしょう。
◇暗い廊下を明るく!すりガラスで採光するアイディア
マンションの角部屋であっても、玄関まわりに窓がある部屋は少なく、
どうしても暗くなりがち。
そんな時にも室内窓がおすすめです。
透明度の低いすりガラスであれば、玄関から部屋の中が見えることもありません。
リビングの窓に面した壁をすりガラスにすることで、玄関に光が届くように設計された玄関。
玄関まわりが明るいのは、風水的にもベスト。
室内窓をつけるスペースがなければ、
廊下のドアをガラス付きのものにするのがお勧め。
◇貴重なステンドグラスは室内のアクセントにも
アンティークのステンドグラスは、外窓としては強度が心配なもの。
壁の上部にとりつければ、アクセントにもなり、採光や安全性も◎。
透明度の高いステンドグラスを、洗面室の壁に取り入れるアイディア。
デザイン性だけでなく、プライバシーを確保しつつ外から様子がわかるようになっています。
◇開放感をプラス。リビングとの続き間的使用アイディア
リビング横のワークスペースに大きな室内窓を取付け、集中できる個室と開放感を得るアイディア。
サイズが大きいほど、続き間のような繋がりが生まれます。
こちらはダイニングの横壁に設置。
子どもの勉強スペースに隣接するため、小さめの室内窓を採用したパターン。
キッチンのガスレンジ前にFIXタイプの室内窓を設置。
油跳ねをカバーしつつ、キッチンからダイニングが死角にならないので、
小さい子どもの様子が気になるご家庭にお勧めの施工です。
◇壁の上部の小さな窓で、プライバシーも通風も確保
子どもの個室などプライバシーの確保が必要な場合は、
壁の上部に小さな突き出し窓を取り付けると◎。
このように開閉するので、中が見えないまま通風が確保できます。
この形の窓は小さな子どもが手を挟みやすいので、
手が届かないような高い場所に施工するのがポイントです。
◇思い切ってサンルームに!サッシをつけて本格的に間仕切り
外窓に使われる窓枠とサッシ付きの窓を、寝室の一部に使用。
大胆に間仕切りすることで、エアコン付きのサンルームに。
日当たりの良さもさることながら、
窓を閉めれば寝室用のエアコンをサンルームに循環できるので、効率的に部屋干しできます。
3:室内窓のデメリットは?注意点を踏まえて検討しよう
多彩なメリットがある室内窓ですが、取り付ける前に注意しておかなければならない点もあります。
十分理解した上で取付を検討してみてください。
◆コストがかかる
通常の間仕切り壁を造作するよりもコストがかかります。
かけられるコストに限りがある場合は、どんな居室にしたいか優先順位をしっかり決定した上で、
室内窓のメリットを活かせる場所に設置すると良いでしょう。
◆構造によっては設置できない場所がある
特に壁式構造のマンションだと、構造上工事できない壁が存在します。
木造住宅でも、耐震で重要な梁や柱には施工できません。
リノベーションのイメージを固める前に、構造を確認しておくことが重要です。
住宅の構造や寿命については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
◆家具を置く場所が減る
室内窓を取り付ければ、その分壁の面積も減ります。
壁付けしなければならない棚などは、家具を置くスペースが足りなくなってしまうことも。
その場合、パントリーや壁面収納などを併せて取り入れると、
収納が増え、必要な家具を減らすことができます。
◆エアコンなどの空調の効率が減る
室内窓は通気や採光を取り入れることができますが、
そのかわり冷気や暖気も漏れ出てしまいます。
気になる場合は、取り付ける窓のサイズが小さいものにするか、
床暖房などの施工を検討すると良いでしょう。
室内窓はリノベーションではとてもスタンダードなもので、リノリビングでも数多く施工しています。
ライフスタイルに合わせ、取り入れを検討してみてはいかがでしょうか。